山川地区藻場保全会(鹿児島県指宿市)

● 活動項目

藻場の保全 他

● 組織の構成

漁業者、山川町漁協(59名)

● 地域の現状・課題

・指宿市山川地区は薩摩半島の南端に位置し、錦江湾の入り口にあたる。

・山川沿岸域の岩礁帯にガンガゼが増え、藻場が減少していたため、平成18年より漁協青年部が藻場造成活動に取組んできた。

・平成21年から山川地区藻場保全会が主体となりウニ駆除、アマモ場造成活動を行っている。

山川町漁協の所在地

活動を実施している構成員

事業の移り変わり

● 活動の内容

・母藻の設置:藻場(天然ガラモ場)にコンクリートブロックを投入(設置)し、翌年ウニ駆除を実施した場所に投入(移設)している。

・種苗の投入:ワカメの種糸を垂下式にて実施。

・アマモ場造成:ヤシガラマットを使用し海底に固定している。

・浮遊堆積物の除去:海岸に漂着したごみの回収。

・年2回水産技術開発センターと定期モニタリングを実施している。

食害生物の除去(ウニ類)

モニタリング

海藻の種苗投入

● 活動の効果

・ここ数年のモニタリングの結果、被度5~25%で横ばい傾向にある。

・平成21年よりウニ駆除を毎年実施した成果として、藻場の分布域は増加している。

・アマモ場においては、平成28年以降、分布域が減少傾向にある。

回復したホンダワラ類

回復したホンダワラ類

繁茂するアマモ