● 地域の現状・課題
- 日振島は宇和海に浮かぶ島であり、宇和島市の西方沖に位置している。
- 当地区では、ブリやタイを対象とする海面養殖や、テングサ主体の採介藻、イセエビや磯魚を対象とする刺網漁などが行われている。
- 以前から海浜にはゴミの打ち上げが多く、漁業者と地域住民が協力して海浜清掃を行ってきた。
- しかし、離島であるためゴミ処理に船舶が必要で手間とコストがかかることや、近年はプラスチックゴミが多く、処分に苦慮していた。
- このため、当該組織を設立し、漂着ゴミの処理を行うことにした。
海浜に打ちあがった大量のゴミ
● 活動の内容
- 主な活動は漂着ゴミの処理であり、海浜に打ち上げられたゴミの清掃を実施している。
- 集めたゴミは全量を産廃業者に引き渡して処分しており、木や竹であっても野焼きは行っていない。
- 日振島は喜路(きろ)、明海(あこ)、能登(のと)の3地区に分かれており、「地域の海は地域できれいにする」という伝統的な方針のもと、各地区が主導して活動を実施している。
漂着ゴミの回収作業
回収した漂着ゴミ
漂着ゴミの運搬状況(船舶への移動)
● 活動の効果
- 毎年約4.5haの漂着ゴミを除去しており、平成30年度の産廃処理量は4,450kgであった。
- 今後も、「地域の海は地域できれいにする」の精神で活動を継続する。
清掃作業前の海浜の様子
清掃作業後の海浜の様子