カニの巣穴を観察してみよう!

干潟に穴があいている場所があります。

これは、カニやエビ(アナジャコやテッポウエビ)、ゴカイ、貝などの巣穴です。そんなたくさんの巣穴の中から、カニの巣穴を探して、どんなカニがそこで暮らしているのか、そしてどのくらいの数がそこにいるのか観察してみよう!

準備するもの

○採集道具

縦50cm・横50cmの四角の枠、スコップ

○観察道具

ボール(プラスチック製)あるいはバット(平らな入れ物(白色が良い))、記録帳、カメラ

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方法

1.干潮になる1~2時間前ぐらいから観察を開始する。

海の水があがってくる(上げ潮)と、カニは巣穴をふさいで隠れてしまう。なるべく、干潮時に観察を行おう!

2.干潟を歩きながら、巣穴を探す。カニが穴から出たり入ったりしている場所があれば、そこがカニの巣穴。

巣穴の探し方は、後ろのトピックスを参考にしてね!

3.観察場所が見つかったら、縦50cm・横50cmの枠をおく。

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枠は、ホームセンターなどで細い塩ビのパイプを買って製作することができるよ!枠が用意できない場合は、縦50cm・横50cmの四角形を干潟の上に指で描こう!

4.枠内の巣穴の数をかぞえて、記録しよう!

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5.巣穴をスケッチあるいは写真撮影し、穴の大きさや特徴を記録しよう!また、巣穴があった場所の泥の状態などの記録しておこう。

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6.巣穴を少しずつ手で掘りながら、どんなカニがいるのか調べてみよう。

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カニのツメにはさまれると痛いので、手袋を必ずしよう!写真のように素手でやるのは危険です。

7.カニ発見!発見したら、カニをボールやバットに入れて、アップの写真撮影あるいはスケッチしよう!そして、お家に帰って、図鑑などでカニの種類を調べよう!

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8.他にもいろいろな巣穴があるので、同じ方法で調べてみよう!また、採集したカニは、もといた場所に必ず逃がしてあげよう!

9.観察が終了したら、結果をお家に帰って整理しよう!

以下のワークシートを参考に、観察結果を整理する。

自由研究ワークシート(PDF形式) 自由研究ワークシート(Microsoft Excel形式)

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トピックス

カニの巣穴のいろいろ・・・


カニの巣穴には、いろいろなタイプがあります。

『糞(ふん)のような砂団子がある巣穴』には、チゴガニ・コメツキガニ・シオマネキなど。『一方向に砂がかき出された巣穴』には、オサガ二のなかまなど。『ヨシの根もとや乾いた土手の巣穴』には、アシハラガニやベンケイガ二のなかまなど。

カニの種類、また同じなかまでも、巣穴づくりが上手なカニ、ちょっと苦手なカニなどいろいろです。

いろいろな巣穴を観察して、いろんな違いを見つけてみよう!!

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※2mmぐらいの巣穴には、ゴカイやカニの子どもなどが暮らしている。観察しにくいので、こうした巣穴は避けよう。また、ソフトクリームあるいはモンブランケーキみたいなものが穴の上にある巣穴は、ゴカイの巣穴。

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